前回は、主に足底筋膜炎に関して触れました。
「ケガ」というとランニングをしていて足を挫いてしまったりと、事故のようなものを思い浮かべるかもしれません。それとは別に、継続的に負荷がかかり続け、使いすぎなどで症状が悪化していくものを慢性障害と呼びます。前回までに例に挙げたケガは、慢性障害ともいえます。
ランニングに限らず、日常生活でも特定の部位に負荷がかかり続けることで痛みや機能低下が起こることがあります。
今回は、日常生活でも負担のかかりやすい首まわりや背中のケアをご紹介します。デスクワークで首に負担がかかりっぱなしや、座りっぱなしで腰背中がしんどくなっていないでしょうか。日常生活での疲労を少しでも取り除くことで、ケガのリスクを減らしていきましょう。
首まわりと背中のストレッチ
①首を右に倒し、右手で頭を軽くおさえます。首すじ、僧帽筋あたりが伸びているのを感じられたらOKです。その状態のまま、左手は体側に下ろし、レバーを回すように手のひらを回し外側に向けたりとクルクルしてみましょう。胸の近く肩まわりも開くようなイメージです。ゆっくりと呼吸をしながら20~30秒行いましょう。反対側も同様です。
②四つん這いの状態から、床に額と肘をついて前に倒れます。手のひらは天井に向けてください。この状態でゆっくり深呼吸をしましょう。背中がじっくり伸びているのを感じられたらOKです。20~30秒行いましょう。