この3年の環境の変化で、それまで培ってきた走るための基礎体力を落としてしまった高嶋昌利さん(62歳)。
いま再び身体を作り直して、サブフォーに挑戦します。

会社の先輩との切磋琢磨でサブフォー達成

高嶋さんが最初にサブフォーを達成したのは2018年、走り始めて3年目のことです。
当時は土日に10kmほど走るだけでしたが、平日は毎日通勤で往復8kmを歩いていました。
ウォークとはいえ月間160kmです。脚腰の鍛錬に効果を実感し、走力は着実に伸びていきました。

そして2018年の板橋Cityマラソン。
会社の先輩も初めてマラソンに挑戦することになり、高嶋さんは親身になってアドバイスをし、練習内容を交換し、励まし合い、競い合って当日を迎えました。

その結果、先輩はなんと3時間55分で初マラソンにして見事な4時間切り。
高嶋さんも、3時間59分44秒と初めてのサブ4を達成しました。

「私は陸連登録までして最前列からのスタート。先輩は初マラソンで最後尾からのスタート。完敗でした(笑)」
とはいえこれが高嶋さんにとって最初のサブフォーであり現在までのベストタイムです。

練習量を増やして弱った脚腰を鍛え直す

コロナ禍で高嶋さんの環境も大きく変わりました。
リモートワークが多くなり、歩くことが激減。
対策として朝、仕事前に10kmのランニングを日課としましたが、その後転職したことで自動車通勤になってしまい・・・。
3年間大会に出なかったこともあり、脚腰の衰えは想像以上でした。

3年振りに出場した、昨年のいわて盛岡シティマラソンでは5時間44分15秒という記録に。
「完走するだけで大変な苦労をしました」(高嶋さん)

現在は毎週3~4回、早朝の1時間で「2kmウォーク+8kmラン」という練習を行い、月間140km程度の練習量となっています。
これを基本として、サブフォーを目指してこれから月間走行距離を上げていく作戦です。

3月・・・週5回に頻度を上げて月間200kmに
4月・・・さらに2回に1度は距離を20kmに増やして月間300kmに
5月・・・月間100kmに落として「Challenge 4」に臨む

この3年で、日頃の鍛錬がいかに重要かを実感した高嶋さん。
「長距離に耐えられる脚腰をしっかりつくり直してサブフォーを達成したいと考えています」

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高嶋昌利さん(62歳)
東京都町田市在住。
54歳から走り始めて現在ランニング歴8年。
フルマラソンのベストタイムは3時間59分44秒(2018年の板橋Cityマラソン)
コロナ禍の環境変化により落としてしまった走力を取り戻し再びサブフォーを達成すべく、5月27日に東京・国立競技場で開催される「Challenge 4 Tokyo」にエントリー。
大会当日着用シューズ:アシックスS4